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□触れ合い
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梵天のくすぐる手が弱められる。


「…………です……」



「聞こえませんよ」



ブッダは梵天の腕を引き寄せ、ぎゅっと首元に抱き着いた。



「……すき、です。梵天さんが……好き」



梵天は抱きしめられたまま驚いたように目を見開いている。



「これで許して下さい……」



小刻みに震え、首まで真っ赤にしたブッダが目に入り、梵天は優しい笑みを浮かべると深く息を吐いた。



「あなたって人は……」



そう言うとブッダの目元に口づけ、浮かんでいた涙をすくい取った。



ブッダの嘘の無い言葉に梵天の心が満たされる。



今度はブッダを正面から強く抱きしめた。



沸騰しそうなくらい顔を熱くさせているブッダの頬を両手で包み込む。



「許してあげましょう……今はそれで」



梵天は満足そうに微笑んだ。



ブッダはすっかりといつも通りになった梵天に苦笑しつつも、安堵の息を吐いた。
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