―Novel―
□恋愛的無関心
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「…中学生になって、俺の好きなやつも変わっちまうのかなって思ってたけど、
そうじゃなかったみたいだ。
その辺の雑魚みたいにそわそわして
お試しに彼女作ったり、
そんな雑魚だったらどうしようって思ったけど、
そうじゃねぇみたいで安心したわ」
ちょっと待て話を整理したい…
私は恋愛に無関心であってその愚痴をこいつにこぼして
それでこいつに好きな人を聞いて
こいつは今その好きな人の話をしているのか
その好きな人は恋愛に無関心で……
あれ…?
いやいやいや
バカな期待をするな 私!!
しかもなんでどきどきしてるんだ?!
気持ち悪い…
女子にも同じようなこと言われたことあるはずなのに
なんで南雲にだけ反応してるんだ??
「涼野」
「っ!…はい??」
「お前は今お前は付き合ったりとかしてぇと思わねぇの?」
「…ま、まぁ、今はサッカーができれば…」
「じゃあいわねぇ
俺がお前を好きだってこと」
恋愛なんて興味ない
そう言ってみたけど
結局私も思春期の荒波に飲まれてしまったのか…
情けない