―Novel―

□愛と嫉妬を天秤に
1ページ/3ページ






俺はエイリア学園、マスターランクチーム
ガイアの主将であるグラン


そんな俺の愛しい愛しい恋人は同じくマスターランクチーム
プロミネンスのキャプテンの主将・バーンっていう列記とした男の子









よく似てるねーなんて言われるけど、実際そんなに似ていないのが俺たち


何が似てるのかって、外見的なことだと思うけど
紅蓮に染まった髪、そして燃え盛る炎のような髪型


でも、似ているのってそこだけなんだよ
確かに背丈もあまり変わらないのかもしれない
だけど、俺の方が少し背が高い
ここは絶対譲れないポイント







バーンは目がくりっと大きくて下睫が特徴的で長い
顔は女の子みたいに小さくて、綺麗な卵型の顔で
肌は健康的に焼けて、形のいい唇から覗く白い歯は本当に凶器だと思う



反対に俺は目は切れ長で肌の色も…薄いから
不健康そうだとよく言われるし









性格が特に違うんだ
バーンは…いつも明るくて元気で可愛い
やっぱりそういう人のほうが一緒に居て楽しいよね













俺は今、練習を終えたバーンを玄関先で待ち伏せしている
柱の影に隠れながらね



ほら、やっぱりバーンは元気だよ
彼の明るくて綺麗に通る声が聞こえる



誰かと話してる君もとっても可愛くて愛しいよ…










…………ん??………





















………………誰か……と??





見るとそこには俺たちと同じマスターランクチーム・ダイヤモンドダストの主将
ガゼルという台風みたいな髪型した少年が隣に立っていた







「ゆ、ゆゆゆゆゆゆ……


由々しき事態ーっ!!!」






俺は目の前で愛しいバーンと イケメンのガゼルが話しているのが許せなかった
腸が煮えくり返るような想いだった
堪忍袋の緒がぶちっときれたような感じだった
いや、とにかく世界中のどの「怒り」に関する言葉を使っても足りないくらいだった






しかし ここで 取り乱しては
ガゼルに「阿呆が」といわれてバカにされて
バーンにも恥ずかしい男だと思われて終わりだ




というわけでここで我慢していることにした





俺はそこで柱に頭を何度も打ちつけながら二人を見送った







途中で柱が真っ赤に染まって目の前も鮮血だらけになった
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ