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□俺様ミニマム会長の恋
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デスクに戻り、仕事の続きを再開する。
俺はこの学園で会長をしている國枝蒼劉。
んでいま床で馬鹿面をしながら気絶してるのは生徒会書記の馬鹿新藤。
「はぁ…まったく蒼劉やり過ぎだよ。可哀想に新藤気絶しちゃったじゃないか?」
そう言い書記を介抱するのは、初等部から友人であり、この学園に在籍する副会長の榊。
「うるせぇ時雨、そんな奴廊下にでも放り出せばいい。」
「はぁ、少しは落ち着いてよね。蒼劉は少しやり過ぎ…。
普通さ人の顔に物を投げちゃダメだし、大事にしてる写真を破るのはどうかと思う。」
一々と煩い…こいつは俺のオカンか?
元はと言えばあの馬鹿がミニマムと叫ばなければ良かったのだ。
「ちっ…やっぱりむかつく」
ミニマム…。
これは俺を最悪なほど苛立たせる禁句の言葉。
まぁミニマム以外にもあるのだが。
ミクロやら、ちびっこ、などなど…その他。
常々思ってる事がある。。
あと10p、いや20p、違うあと30pあれば…。
「チクショウ!何故だ?!何で俺様の身長が160pしかないんだぁ!!」
「いや蒼劉の身長は…」
「ああ゙?なんだ時雨、お前も地獄見てぇの?」
睨み付け問えば、時雨は顔を青くさせ首を横に振るう。
「‥(160cmも無いじゃないか)」
なんて副会長が心の中で呟けば、意識を飛ばしていた書記が声高に叫び復活。
「会長の身長は148cmぃぃ!げへへぇ」
「書記ぃぃぃぃ!今度こそ殺すっ!ぶっ殺す!!」
國枝蒼劉はデスクの上に置いてあった、ミニサイズサボテンを掴み書記へと向かい投げる。
けれども復活した腐れ書記がひょいっと良ければ、ちょうど仮眠室から出てきた人物へとミニサイズサボテン君が直撃。
「あっ‥悪い」
「めんごめんごぉ〜」
「はぁあ‥可哀想に弥勒」
上から会長、書記、副会長が呟く。
けれどサボテン君が直撃した会計眞田弥勒は、現実世界からフェードアウトし静かに眠りについている。
「南無南無‥」
書記は意識を失う会計の寝顔をスマホでパシャパシャ
「ちっ‥」
ちょっと心配そうに眞田を見やる会長
「はぁぁぁ‥」
副会長はため息を吐き出すと、スマホを取りだし、保険医へと連絡すのだった。