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□俺様ミニマム会長の恋
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会長親衛隊、南隊長視点
僕達親衛隊は今まさに、真剣な表情をしながら、某会議室にて話し会いをしている。
実は僕達は会長様の親衛隊なのです。
可愛らし顔立ちをした少年が、か細い声を出し僕を見る。
「隊長どうしましょう…僕また身長が伸びちゃいましたぁ…」
「あっ…僕もです」
「僕なんか10cmも伸びちゃった…会長様に嫌われてしまう」
そしてこの場を取り仕切る隊長の僕は頭を抱えて黙り込んでしまう。
蒼劉様…貴方は成長期をどこにお忘れになったのでしょう…。
「南隊長」
「南隊長様ぁ」
皆は不安そうな顔で僕を見つめる。
「大丈夫…かな、多分…たぶんね」
はっきりと言えは絶対に大丈夫ではない
大事な事なので二回言わせてもらう。
絶対に絶対に大丈夫ではない。
だが隊員達に何の罪はないよ。
これも大事なので二度言わせてもらう。
僕達は成長期なのだから罪などないんだ。
不安がる隊員達が安心する言葉をかけて上げなければいけない…。
のだが、どうしよう何も出て来ない‥。
だからもう一度言わせてもらう。
蒼劉様、貴方は成長期をどこに忘れてきたのですかぁ?
蒼劉様、貴方は成長期をどこに忘れてきたのですかぁ?
話し合った結果何の妙案も出ず、仕方ないので僕のポケットマネーでシークレットシューズをプレゼントして、僕達親衛隊は蒼劉様の機嫌を損なわないよう、会長様の目線より下に居る事を心掛ける事になるのだった。
《おまけ》
数日前の某時間とある事件が起こったらしい。
なんと副会長が生徒会室に入れば、屍が2つほど床に転がっていた。
副会長が駆け寄り近づくと、ソファに座る会長の視線に気が付いた
「何したんだよ蒼劉?」
「ああ゙?なんかウザったい気配を感じてな、ムカついたから落とした。」
そしてウザったい気配の理由や話を聞いた、会長親衛隊の南は顔を青くさせた。
『どっかの馬鹿共が俺に成長期はどこに忘れたんだのとほざいてる気がしたんだよ、だから次は犯人見付け出して締め上げる』
と、副会長親衛隊がいい終えれば、南隊長はその場に倒れ込み、その後学校に来る事なく寮に引きこもるのでした。