短編・中編本棚

□俺様ミニマム会長の恋
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会計眞田視点

ヤッホーこんなテンション高めだけど只今会長様の目の前で土下座させられてる真っ最中なんだよ・・。

「よぉ眞田・・お前俺様を馬鹿にしてんのか?」

なんでこうなっただって?

実は俺の名前に関係があるんだ。

みんな知ってると思うけど会長様には言ってはいけない禁句がある。

『ちび』『ミクロ』『小学生』『ミニマム』
『ドチビ』『園児』『・・・』

あっ最後の2つは完璧に悪口だよん。

「おい馬鹿会計今心の中でドチビとか言わなかったか?」

なにこの人こ・わ・い

そういえば最近会長親衛隊の南君が引きこもってるのも、会長様の変なセンサーが感知したのが原因らしい。

「かっ会長ぉ俺がそんな事言うわけっ‥」

「さぁどうだろうな?」

背は低いけど、顔立ちは完璧な位整っている。

だから口角を上げシニカルに笑われると、チビりそうになっちゃうよ(涙目)

「さて眞田謝罪の時間だ・・。」

あぁ‥これから悪夢の時間が始まる。

「ほら復唱しろ。ふざけた名前ですみませんだろ眞田」

「ふざけた名前ですんませーん!」

土下座しながら声高に叫ぶと、会長は手に持っていた巨大ハリセンで俺の頭を叩く。


会長は見た目に反して、超馬鹿力なので叩かれた箇所はかなり痛み、涙がちょちょぎれる。

「誠意を込めろ馬鹿野郎!」

本当にこの光景を見て何これと思われた方ごめんなさいね。

実はね眞田なんて普通でしょ?

下の方の名前がね会長の変なセンサーに引っかかっちゃったんだ・。

俺の名前は弥勒(ミロク)なのだが、会長にはこの名前がミクロと聞こえるらしい。

超理不尽‥。

だからね俺は今日凄く機嫌の悪い会長に土下座しながら叫ぶのだ。

「みっ弥勒って名前で、すみません!ごべ‥んなざいぃぃい会長!」

「泣いてンじゃねぇ!しゃきしゃき謝罪し続けろ!」

バシンっとまた叩かれた。

本当に痛い。

かな切り声を上げ弥勒は叫ぶ。

「許し‥て下さいぃぃ!もう本当に生まれてきてすみません!」

「ちっ、誰もそこまで言えとはいってねぇよ馬鹿」

舌を打ちながらも少しだけ優しい言葉を貰え、ほっとするが、書記の一言により俺は再び泣くはめになるとは、この時は想像さえしていなかった。
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