BACCANO!

□落とし穴(グラクリ)
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「ん〜!良い天気だね!」
赤い目が特徴的な男―クリストファー・シャルドレードは、ある街外れの自然公園を文字通り、自然を楽しみながら散歩していた。
小鳥の囀り、心地良い風、風に揺れた木々の音、その全てを体全身で感じながら一人歩いていた。
周りに人の気配は無く、自然の静かな音だけが流れている。
「静かなのは良いね。とても癒される!まぁ、いつも騒いでいるのは僕なんだけどね♪」
独り言を呟きながら歩み進めて行くと、左側に花畑が見えたので道から少し逸れ、草丈が低い所に入って歩いていく。
すると、一度掘り起こして、葉っぱ等でカモフラージュしたような膨らみを見つけた。
「ん・・・?何この如何にも怪しい盛り上がり・・・」
クリストファーが屈み込み、手でポンポンと触る。
―・・・落とし穴? それともただ葉っぱが集まっただけ?
「・・・まぁ、避けて通るに越したことはないよね・・・」
苦笑いして立ち上がろうとした瞬間、微かな人の気配が後ろに立ったような気がした。
そしてその瞬間。
「クリストファー!」
「・・・は?」
「あぶなーい(棒読みw)」
後ろを振り向こうとしたが、先に後ろから伸びた手により、クリストファーは落とし穴に
「わぁあ!!!」
見事に落ちた。
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