最強純情男に祝福を

□第1話
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「ちょ、正臣、もうやめようよー!」

「そんなんだから帝人はヘタレなんだよ!いつまでたっても杏里をものにできないぜー?」

「えっ・・・・なんで私・・・・?」

「まあまあ杏里。男には言えない事情ってのがあんのよ。それを黙ってついていくのが女の役目・・・・!!見よ!これが美しき男女関係!!」

「はいはい√3点・・・・・・・・・・って、話を逸らさない。ナンパなんてやめようよー」


名門・・・という訳でもなく、偏差値は中の上の極々普通の学校、来良学園青色の制服に身を包んだ男女3人が、見るからに仲良さ気に談笑していた。
2人は黒髪で制服をきちんと着こなしているが、1人は髪を金色に近い茶髪に染め、制服の下にパーカーを合わせている。

優等生2人と不良1人、という何ともアンバランスな組み合わせだが、その3人から聞こえてくる明るい声がそのアンバランスを崩していた。
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