夢小説7

□お花見行こうか
1ページ/3ページ


「お花見行きましょう!」
ワグナリアのスタッフ専用玄関を開けるといきなり山田が飛びこんできた。
「……取りあえず抱きつくの止めよっか」
「おー山田うっかりです」
僕は自慢出来る事じゃないけど、訳あってあまり女性とはお近づきになれないのだ。
「お花見って何の話ですか」
着替えて厨房に行くと毎度の事ながら佐藤さんが相馬さんをフライパンで殴っていた。
「山田と種島がワグナリアスタッフメンバーで行きたいって言ってた」
「わっちょ佐藤くん!?フライパンは危ないって!まじで!」
「いつも毎回毎回聞かされる僕の気持ちにもなって欲しい。
そして毎回毎回八千代さんに店長のノロケ話を聞かされてストレスが溜まる佐藤さんを見ている僕の気持ちにもなって欲しい。
って言うと佐藤さんに殴られそうだから言わないですけど」
「言っとる」

結局僕もフライパンで殴られてしまった。
盛りつけをしながらさっきの話の続きをする。
「俺は行きたいなぁ。楽しそうだし」
相馬さん。
「俺はどっちでも」
佐藤さん。
「僕もどっちでも」
小鳥遊くん。
「行ったら僕はとにかく寝たいです。というか!そろそろアニフェスやるのでそっちに!」
三人同時にため息を吐く。
「お前が女嫌いになった原因それだろ。少しは抑えろ」
そう、僕が女性嫌いと言うか正しくは女性恐怖症になってしまった原因はこの趣味の所為だ。



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ