夢小説7

□信じて
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「『愛してるよ』」
「本当に?」
「『本当だよ。僕が嘘憑いた事ある?』」
「数え切れないくらい」
「『でも君だけは本当に愛してるんだ』」
「信じられない」
彼はいつだってそうだ。
天性とか性格上だとか分かっていてもどこかそれ以上に信用出来ない。
言ってみればホストのようにただ口を開けば「愛してる」と言うのと同じように。
「『どうしたら信じてくれるかな』」
「簡単でしょ」
彼の胸板にそっと手を当てる。
トロンとした目つきで私を見つめる。
「体に聞いてみたら全てが分かる」
「『うん』」
「『そうだね』」


期待に満ちている瞳をえぐりたい衝動に駆られた。




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