夢小説8

□D
1ページ/1ページ


俺が上がると相馬は台所で皿を洗っていた。
「わりぃな」
濡れた髪をタオルで乾かしながら言うと笑って「いつもやってんじゃん」と言った。
時計を見ると既に10時を回っていた。
泊まっていくか?
帰るなら送ってくけど
「佐藤くんがいいなら泊まらせて」
頭にガツンと来た。
可愛い過ぎる。
つーか今日1日、一緒に居てつくづくコイツが好きなんだと思った。
皿を洗っている相馬に後ろから抱きつく。
「ひゃっ」
小さく跳ねて皿を落とした。
カチャンと音がして皿が擦れ合う。
「佐藤くん…?」

俺の名前を呼ぶ、その声が

振り向かせて唇を合わせると小さく唸った。
ゆっくり離すと熱っぽい瞳で俺を見上げた。

俺を見る、その瞳が

今度は激しく口づける。
む…ふっ
苦しそうに唸る。
舌を入れると肩がぴくりと動いた。
名残惜しそうに離すと息を荒くしながら俺のTシャツの裾を掴む。
顔が真っ赤だ。
「なんで…」
「お前が好きだから」
するりと声に出た。
目を見開く相馬。
他に理由があるか
俺がそんな軽い奴だと?
言いたいことを全て飲み込んで相馬の言葉を待った。
「俺も佐藤くんが好きだから、嬉しい」
潤んだ瞳がなんとも言えない。

他のどんなの女より
轟より

「ああ」
ベッドに寝転がせると相馬が抵抗した。
「や、」
なんで
無理やり押さえ込んで首筋にキスをするとぴくり震えた。
「や、さとーくん、」
耳を軽く噛むとビクビクした。
んっ……ふっ
下半身に手を這わせると目を見開いて俺の手を払い退けた。
「なっ、」
俺に触られんの、そんなに嫌かよ
軽く睨んで止めようとした時、後ろからぎゅっと抱き締められた。
「待って」


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ