5つの宝島

□足りない言葉、溢れる想い(スン×ジェ)
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ウォンビンにいさんが脱退して代わりに連れて来られたヒョロッとした男。
聴けばどうやら僕より年下。

「ミナリ・・・あいつ知ってる?」
「ジェジンさん知らないの?研修生のソン・スンヒョンだよ」
ふ〜ん研修生なんだぁ・・・・。

ぼーっと眺めてたらそのソン・スンヒョンとか言う奴と目が合った。
人なっこい奴なのか僕に向かって微笑んだ。それなのに僕はどうしていいか分からなくて目を逸らしてしまった。
ホンギお兄さんは社交的で誰とでも仲良くなれるからいつも周りに人が居て、ホンギお兄さんにべったりくっついているジョンフンお兄さんもそのおかげで友達は多い。
ミナリは愛嬌もあるし皆の弟って感じで可愛がられてる。
でも僕は・・・・人見知りだし、ミナリほど愛嬌も無い。
優等生的な性格も邪魔していまいちメンバー以外には本当の自分を出せないでいる。

僕の隣に居たはずのミナリはいつの間にかスンヒョンの隣で何時もの愛嬌・・・「ヒミヒミヒミヒミィ〜」とやっていた。
僕達はもう呆れてミナリの事見てるけど、そんなミナリにスンヒョンは大笑いしてる。
笑った顔が可愛い、さすが年下。
黙ってると大人っぽく見えるけど、ミナリと話して笑っている姿はやっぱりお兄さん達とは違うなって思った。
もちろん家のお兄さん達はまだ落ち着きなくてそんなに大人じゃないけどね。

あっ、また目が合った!?
思わず俯く。


「ジェジンさん宜しくお願いします」
頭の上から声がして、俯いていた顔を上げたらソン・スンヒョン・・・・。
「僕、ジェジンさんと同じグループになれて嬉しいです」
「えっ、僕?ホンギお兄さんじゃなくて??」
「はい、ホンギさんの歌は素晴らしいと思いますけど、僕はジェジンさんが好きです」
ん?首を傾げてスンヒョンを見ると、
「可愛いし、美人だから」
と言って歯を見せて笑った。

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