5つの宝島

□sexy hooker honggi
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何時もの集まりを今回はホテルのスイートでやるからとグンソクさんからメールを貰った。
自分は仕事で遅くなるから先に皆で始めてくれと言われて、仕事を終えたメンバーから部屋に集まる事になっていた。
フロントで訊いたらもうホンギとサンチュさんが来ているって事で、俺は久しぶりに飲む気満々で最上階の部屋に向かった。
エレベーターを降りると俺達が使うスイートのドアが目の前にあるとの事。
さすがグンソクさんが予約しただけの事はある♪
そんな豪華な部屋は流石に初めてでウキウキして来た。

最上階に着きエレベーターを降りると、言われた通りすぐに部屋のドアが目に飛び込んで来た。
重厚なドア・・・すっげえーっ!?
俺はドアの隣にある部屋のチャイムを押した。
ん?
部屋の中からはチャイムが聞えてくるのに、ホンギもサンチュさんも出て来てくれない。
耳を澄ますとチャイムと一緒に聞えて来るヒップホップサウンド。
えっ!?2人共先に出来上がっちゃってる??
このまま中に入れないと俺だけじゃなくて他も困るし・・・・。
もう一度鳴らして出て来なかったらフロントでルームキーを借りて来よう。
そう思って再度チャイムを鳴らした。

一度押したけどやっぱりドアは開かない。
ドアの横の壁を指先で叩き、少し苛々しながらもう一度ボタンを押した。
でも・・・
「はあっ」
やっぱり音沙汰のない部屋の中。
俺は諦めてフロントに行こうとドアに背中を向けた。
「カチッ」
背中で微かに音がした。
鍵が外れる音か?
振り向いた俺の目に、ドアを開けて姿を現したホンギが目に入った。

「やっと開いた。フロントに行ってスペアキーを借りて来る所だったんだぞ」
文句を言いながらホンギの居るドアに手を掛けた。
何か言い返して来るだろうと身構えた俺。それなのに・・・何時もなら煩い位に喚くホンギが大人しい。
おかしいな?
壁に寄り掛かって怠そうなホンギを見下ろすと、
「どうした、元気ないけど大丈夫か?」
何時もの様にその体を抱き寄せた。
俺の体に倒れ込んだ後、だらんと俺に寄り掛かる。

「お前具合でも悪いのか?それとももう酔っぱらってるのか?」
俺の問い掛けに顔を上げた。
『ドクンっ!』
俺を見上げたホンギのその瞳に心臓が音を立てる。
濡れた様な大きな黒目勝ちの瞳で俺を見詰めた。
この感じ・・・どこかで感じた事のある胸のざわめき。
何時、何所で?
暫くホンギと見つめ合ったまま、俺はそのざわめきを思い出して愕然とした。
今感じている胸のざわめきが女に感じる欲望に似ていて、このまま腕の中に入れていたら自分がどうなってしまうのか怖くなってついホンギを突き飛ばした。




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