5つの宝島

□恋しちゃったかも・・・・?(フニ×ホンギ)
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暫く見つめあった後、絡められていたホンギの舌が俺の舌から離れて行った。
「あっ・・・・」
名残惜しくて思わず洩れる俺の声。
寝ていた時の可愛さとは打って変わってギロッと俺を睨むホンギに、ほぼホンギの上に圧し掛かっていた身体を起こし、キチンと正座をした。

ホンギもソファーの上に体を起こすと、ブスッとした表情で俺に言った。
「何で俺フニとキスしてたのかな?分かる様に説明して」
・・・・・・・・・冷や汗が背中の溝を流れて行く。

そんなの答えられる訳がない・・・。
チロッとホンギを見たら「早く言え」とばかりに顎をしゃくって俺を睨む。
いやいや、俺は悪くない!!最初にキスをしたのはウォンビンだ!!俺はぶるるっと頭を振った。
「何だこいつ?」と言うホンギの視線。

美味しいって言うからさ〜・・・そうなのかなぁ〜?って最初は好奇心?いや、ホンギの唇を見てそそられたのは確かだけどぉ〜・・・。
フフッと笑って正座をちょっと崩してお姉さん座り?女の人が座る時の様な格好で、俺はクルクルと人差し指で床に円を描いた。
そんな俺に、
「フニ・・・気持ち悪い」
ホンギはバッサリと切り捨てた。

「はあっ」
ホンギの大きなため息にクルクルと円を描いていた人差し指を止め、ホンギの顔を見上げた。
「理由も無しにキスすんな!俺の唇はそんなに安くないっ!」
抱えていたクッションを「ボスッ」と俺に投げると、ソファーから降りて自分の部屋に行ってしまった。

「あっ、ホンギッ!・・・・」
アイス・・・一緒に食べようと思ったのに・・・。
床に投げ出されたコンビニの袋を拾い中を覗くと、容器の周りに一杯汗をかいたアイスが2つ。
この分だと中身溶けてるな・・・・。
「怒って部屋に戻ってくれて良かったかも」
冷凍庫に入れてもう一度凍らせよ。それで仲直りしたら一緒に食べればいいvv

だけど・・・仲直りなんて出来るんだろうか?
俺にはホンギが怒っている理由が分からない。
「俺とのキスがそんなに嫌だった!?」
男同士が嫌ならウォンビンともしないはず・・・・
もしかして!俺ホンギに嫌われてるとかっ!!(涙)
もしかして!!ホンギとウォンビンがそういう関係(←どういう関係?)とかっ!!

「はぁっ・・・」
俺は正座したままうなだれた。



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


はっ!と顔を上げた後ため息を吐いては項垂れるフニ。
そんなフニを不思議そうに覗いている4つの目。
「フニひょんどうしたんだろ?」
チョコレートを頬張りながらミナリは言った。
「そっとしておいてあげよう・・・とりあえず、見なかった事に・・・」
ジェジはミナリの首根っこを掴むと引き摺って自分達の部屋に引っ張り込んだ。
頭を抱えて座り込むフニのため息だけがリビングに響いた。
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