5つの宝島

□愛に満ちた処女よ(スン×ジェ)
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スンヒョンside

「兄貴っ!」
「おいっ、お前ノックくらいしろよ」
兄貴の部屋に入ったら、ベッドの上のホンギさんが乱れた服を慌てて直した。
ふんっ、またヤッてたかヤろうとしてたか・・・そんな所だろう。
しきりに出て行けと言う兄貴とホンギさんの間にお尻をキュキュっとねじ込み、二人の間に割り込んだ。
それにしてもホンギさんってこんなに色っぽかったっけ?
僕の右隣に座るホンギさんの大きく開いたTシャツの胸元とか、同じ様にガバッと開いた背中とか・・・スベスベの首筋とか僕は思わず見惚れてしまう。

「スンッ!お前厭らしい目でホンギをジロジロ見るなっ!!部屋から追い出すぞ」
チッ!ばれたか・・・。それにしても綺麗な背中・・・触りたいかもvv
兄貴に釘を刺されても、目はホンギさんに釘づけ。
「いい加減にしろ」
「イッっ、イテテテ」
とうとう我慢出来なくなった兄貴に耳を引っ張られて、ホンギさんから視線を逸らされた。
「ちょっ、フニっ、お前何やってんだよ!スンが俺の事そんな目で見るわけないだろ?」
『な、スン』と同意を求められて一応頷いたけど、本当はものっ凄い厭らしい目で見てました・・・。ホンギさんごめんなさい。
兄貴の手を僕の耳から外すと、ホンギさんは僕の頭を胸に抱えて「痛かっただろ」と耳を撫でてくれた。
僕は「痛かったよぉ〜」とちょっと甘えてみたりして?
そんな僕達を兄貴が悔しそうに歯ぎしりしてるのが面白い。

「ふんっ、で、お前何しに来たんだよ」
話を聞いてとっとと部屋から追い出す魂胆だな?見え見えで頭に来るけど、僕は訊きたい事があって兄貴の部屋に来た事を思い出した。
危うくホンギさんの魅力に忘れる所だった・・・・。

「ねえ、俺ってチャラい?」
「はあ?」
唐突な質問に間抜けな顔で答える兄貴。
「だからぁっ、俺ってそんなにチャラチャラしてる様に見えるかって聞いてんの!!」
「えっ、今更その質問?お前がチャラく無かったら誰がチャラいんだよ??お前また女変わっただろ?」
兄貴の質問に僕は考えた。
別に変ってないけど?
それより誰の事を言ってるんだろ?

「変わってないけど?それより兄貴が見たのってどの女?」
「スン、もしかして一人じゃないとか?」
僕の答えに今度はホンギさんが訊いた。
「うん、常に三人は居る」
「三人って・・・何の為に?」
今度は兄貴からの質問。二人に質問されるたびあっちこっちに顔を向けるのも面倒だから、とりあえずホンギさんの方だけ向いておこうvv←単なるエロ目的
と、言う事で僕はホンギさんを見ながら兄貴に答えた。
「満たされないんだもん一人じゃ」
「一人居れば十分だろ?どんだけ絶倫なんだよ・・・若いね。・・・・って何でホンギの方向いてんだよ!」
バシッと頭を叩かれたけど気にしない♪
そんな僕にホンギさんはちょっと困った様に眉を寄せて僕を見た。
「満たされないのは心だよ!」
仕方が無いから兄貴の方を向いて言えば、
「それは相手の事をお前が本当に好きじゃないからだよ。お前他に好きな娘が居るだろ?その娘じゃなきゃ何人女つくっても、心なんて満たされないよ」
好きな子ねえ・・・。
僕はさっきの出来事を思い浮かべた。
「僕の事嫌いなんだってさ」
「えっ!?」
「だから僕の好きな子は僕の事嫌いなんだ・・・」
膝を抱えるとその上に頬を乗せて蹲った。



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