5つの宝島

□sexy hooker honggi
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欲望を吐き出して冷静になってみると、自分のした事を後悔した。
仰向けに寝ている俺の顔をホンギは肘を着いて上から見下ろす。
「お前俺を抱いたの後悔してるだろ?」
黙って天井を見ていただけなのに、ホンギは俺の気持ちを見事言いあてた。
さすが長い事生活を共にして来ただけの事はある。
お互い知り尽くしてるから嘘は吐けないな・・・・。
「今まで通りにしてろ、俺も別に何も変わらない。こんなの排泄欲と一緒じゃん?お前の傍に俺が居ただけだよ・・・・。重く考えられると俺の方が困る」
「そんな簡単なものな訳、ホンギは?」
あえて見ない様にしていたホンギを視界に入れた。
情事の後の気怠い雰囲気を纏ったまま裸で横たわるその姿に、俺はまた自分を見失いそうになる。

裸のホンギなんて嫌と言うほど見て来た。
裸でベッドに寝転ぶホンギも今までだって見てる。
なのに・・・・どうして今のホンギはこんなに綺麗なんだろう?
今夜のホンギはどうしてこんなに淫らで魅力的なんだろう。
無意識にその体を舐め回す様に見ていた俺に、
「何?もう1回ヤりたいの?」
ホンギが気付いて笑いながら言った。
「あっ・・・悪い」
悪いって、これじゃ認めてるみたいだし!
慌てて目を逸らして背中を向けた俺。
その俺の背中に、ピタっと吸い付くホンギの肌を感じた。
俺の背中にぴったりとくっつくと、
「後悔してるんじゃないの?」
俺の背中に息を吹きかけながら話す。

ホンギの吸い付く様な肌が、背中に当たる唇が・・・また俺をおかしくさせる。
「俺に嵌るな・・・・ってもう無理か?」
背中に掛かった息で見なくてもホンギが「フッ」と笑ったのが分かる。
「ほら?」
背中から腕を廻し俺のをきゅっと握る。
既に硬くなっていた俺は握られて何時もの倍の痛みを感じた。
「バカ止めろって!」
「痛い?デカイ時にやられると痛いよな?」
「分かってんなら止めろって!?」
「知ってるか?初めての時の痛みはこんなもんじゃないんだぜ」
今までの声とは明らかに違う悲しみを含んだ声。
「ホン・・・ギ?」
振り向いた俺の唇をぺろりと舐めた。

「お前キスはしないんじゃ無かったのか?」
驚く俺の体をごろんと仰向けにして体の上に圧し掛かる。
「キスはしないよ?これは前戯」
「同じじゃないのか?」
「違うだろ?愛を伝えようとするのが『キス』、前戯に愛は必要ない。SEXも・・・愛は必要ないだろ?必要なのは欲だけ」
何か悲しかった。
だから・・・・
「俺はホンギを愛してるよ?」
友達として、メンバーとして、家族として。
何時もと同じ様にその可愛い頬を撫でた。
でもその俺の手を払い除けると、
「ああ、だからお前とはヤらなかっただろ?」
凍り付いてしまうんじゃないかと思うほどの冷たい目で俺を見る。
「お前が全部壊したんだ。信頼も友情も。お前はもうメンバーでも家族でもない、俺にとってはただのセフレだ。出てけ」
俺はベッドから蹴り落とされた。




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