エンジェルハウス(シヌ×ジェルミ)

□きらきら♢
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カウンターの向こうで朝食を食べるジェルミにそっとお茶を差し出す。
今日もジェルミは食欲旺盛。俺の作った朝食をそれは美味しそうに食べてくれていた。
「ありがとう、ヒョン」
何時もの様に微笑んだだけなのに・・・何故か今朝はジェルミの笑顔がキラキラ♢していて眩しい・・・・?

「おい、朝から何をボケッとしているんだ?」
キッチンへ水を取りに来たテギョンが、キラキラ♢と発光するジェルミに見惚れる俺を訝しげに見る。

「ジェルミっ!お前口の端からジュースが零れてるぞ。それに何だこのテーブルは!!どうしたらこんなにポロポロ物を零して食べられるんだっ」
朝からブツブツお小言を言いながらも、ジェルミの食べこぼしがいっぱい落ちているテーブルを甲斐甲斐しく布巾で拭いている。
何だかんだ言いながらテギョンは面倒見のいい奴だ・・・。

「ヒョン、ありがとう!!あ、マ室長が来る前にジョリーの散歩に行かなきゃ」
ジェルミが話す度に口の中の物がテギョンに向かって飛んで行く。
潔癖症のテギョンはそれを避けながら、ジェルミを窘めた。

「おいっ、口の中の物を飲み込んでから話せ。何が犬の散歩だ!!俺からすればジョリーもお前も大差はない」
「ヒョ〜〜〜ンっvvそれって僕はペットって事?そんなに可愛い?」
ジェルミに皮肉は全く通じない。
テギョンの背中に抱き付いてギュッとテギョンを抱きしめた。
「バカ、離せっ!!そのベタベタの口を俺の服に付けるなよっ」
悪態をつきながらも、テギョンはジェルミを力ずくで引き剥がす様な事はしない。
テギョンからしてもジェルミは可愛いマンネだからつい甘やかしてしまう。

テギョンからしても・・・・・?
テギョンからしてもと言う事はもちろん俺から見ても可愛いと言う事で・・・・

テギョンにしがみ付いていたジェルミはやっとテギョンの体を離すと、ジョリーを散歩に連れて行く為に猛ダッシュで宿舎を飛び出して行った。

ジョリーと走り去る姿はまるで兄弟みたいだ・・・・と思いながら眺めていた。
その後姿は朝日を浴びて何故かキラキラ輝いていた。

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