黒子のバスケ

□痛いほどに、
2ページ/4ページ

本当にこれでよかったのかなって。

あの時、どんなことをしてでも彼――パパを追いかけていれば。

寂しくはない、寂しくなんてない、はずなのに―…

この目からあふれ出る涙はなんだろう。


「………っパパ…!!!」


私は無意識に叫んだ。

叫んだところで、彼は来ない。パパは来ない。

そのはずだったのに。


「…!!」


背中に体温を感じる。

ふいに後ろから抱きしめられたのだった。

なんで、なんで…


「……なんで…?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ