黒子のバスケ

□痛いほどに、
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痛い、痛い。

この胸が、


「…痛い」


思わず声に出した。

声に出したところで、彼は来ない。誰もいない。

自分の視界には納まらないほどの、広い夜空。

夜空には当たり前のように星が瞬き、月が輝く。

どこか知らないところで鳥が鳴く。

とても大きな空だった。

でも、

その大きな夜空の下に、私はたった一人でいた。

寂しくはない、これは私が望んだことで、彼が望んだことだったから。

でも、
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