短編

□ある雪の日に
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一歩学校を出ると雪が積もっていた。



一面まっしろ。



『明音』

「なんですか?」





隣にいる明音に話しかける。



あ、息白い。




『転ばないように・・・・手つないであげてもいいよ。今日メガネもコンタクトもないでしょ。』



ほんとうは、コンタクトしてること知ってる。


だけど



「はい、見えないと危ないのでお願いします」


なんて素直に手つなぎたいって言えない私のために明音が嘘ついてくれた。



そんな優しいとこがすごく大好き。







きゅっと握った手の体温が心地よかった。






〜ある雪の日に〜






(名無しさん)

(なに?)

(僕、毎日手つなぎたいです)

(・・・いいよ)




END


――――――――――――――――

とっさに思いついた話です。
素直になれないヒロインと
それをわかってあえて嘘をつくヤナギン。


2012.1.19




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