赤毛は嫌いですか?
□交わり
2ページ/3ページ
むしろ覚悟をするのは自分でした
もう遅い・・・
―――・・・
処理をすませ教室に戻ると、何事もなかったように席につきうたた寝する
途中せんこーが何か言ってた気がするが
そんなの今の俺には全然気にならない・・・
むしろ気になるのはさっきのアレだ
今思い出しても恥ずかしい
くそっ・・・
きっとあいつは告白を断ったとしてもああいうことをして
このことを学校中にバラすって脅しをかけて無理にでも付き合わせるつもりだったんだろう・・・
やな奴・・・
あぁ、俺に向かってくる奴なんて大概そうだって、もう、あのときわかったじゃないか・・・
・・・腹へったなぁ
そんなことを考えているうちに授業が終わり、帰りの支度をしていると、女子たちの騒ぐ声が聞こえた
騒がしいな・・・王子さまでも通ってんのかよ
「帰り道は気をつけてくださいね、それとも、俺と一緒に帰る?」
耳元にぞわりとしたつぶやきが・・・
「(王子キタァァァァァァ!!!!)」
本物だった。
「だ、誰が帰るかよッ!!」
・・・女子の視線が痛い
・・・中には興奮してる奴もいるが
ふんっ誰が今日襲ったやつと帰るかよ
まったくこいつも信じられねぇ野郎だ・・・