リクエスト 2

□メイドな彼
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「でさぁ、そこで目が覚めちゃって・・・。くそ〜!もうちょっと寝てりゃぁ、よかった!!」

行きつけの甘味屋の軒先。
銀時は団子を頬張りながら、なんで起きちまったんだ!?俺のバカ!!とブツブツと愚痴を言っている。
隣で饅頭を頬張っているのは、最愛の恋人・土方十四郎、ではなく、彼の部下、真選組・1番隊隊長、
サディスティック星の王子様こと、沖田総悟だ。
彼は面白くもなさげに話を聞いていたが(上司への惚気話など面白いわけがない)、ふと何か閃いたように
口角を上げた。
真選組の隊士がそれを見ていたなら、皆諸手を上げて逃亡しただろうがあいにく目の前にいたのは、神経も肝っ玉もチタン製の男だった。

「わかりやした。確かにヴァレンタインの時にはお借りして楽しませてもらいやしたしね。ちゃんとお返し、させてもらいまさぁ」

爽やかすぎる笑顔が、逆に胡散臭さ100%だ。
しかし有無も言わせぬ沖田の態度に三つ指付いて、お願いいたします、と返事をするしかない銀時だった。
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