リクエスト 2

□さくらんぼ  R18
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突然そんな情けない声が聞こえてきて、土方は慌てて顔を上げた。
咄嗟に銀時の顔を見ると涙目になっている。
土方はそれにことんと首を傾げて、じっと銀時を見た。
銀時はその可愛い顔を目の当たりにして、今萎えたはずの息子が再び勢いを戻したのを感じ、かっくりする。
そう、今まさに土方がフェ○チオをやってくれていたのだ。
滅多にない、というより初めてのその僥倖に、了承してくれた時には銀時はそのまま昇天してしまうかと思った。
しかしやり始めてもらい、すぐに銀時は激しく後悔することになる。
それはそれは、本当に、マジで、冗談ヌキでものっそい下手クソ!!!だったからだ。
土方の手先はこれ以上はないというほど、それこそ運転免許が取れないほど不器用なのだが、その舌もやはりこれ以上にないほど不器用だった。

 フェラしてもらうより、土方の顔を見てるだけのほうがまだ勃つって、どういうことだよ・・・

項垂れた銀時に土方は、不安そうに瞳を揺らす。

「ぎ、銀時・・・?俺、下手か・・・?」

 はい、そうです

とも言えず、銀時はそのまま土方の唇を奪い、そのまま情事に持ち込んだ。
有耶無耶にしてしまおう、そういう魂胆だ。
それは一見成功したかに見えた。
しかし、それが土方の胸の中にしこりとして残った事に、銀時はその時、全く気付かずにいたのだ。
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