リクエスト 2

□変らぬ約束 銀時side
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攘夷戦争が終結し、銀時は早々に姿を眩ませた。
この戦いで、自分は多くのモノを失くした。
人を人として見ることなく奪い取った、数多くの命・・・。
もう自分の方が人ではなくなったのではないか、と銀時は自ら戦慄した。
何度その狂気に任せ、本当の夜叉に堕ち掛けただろうか?
そのたびに彼を人として至らしめたのは、小さな誰よりも綺麗な少年だった。
一緒にいたのは一週間だ。
しかしそれは何にも変え難い一週間だった。
殺伐とした闇の中を突き進んでいた自分。
その中で差し込んだただ1つの癒しの光。
死に直面した事も何度もあった。
腹を斬ろう、そう言った桂を押し留めて戦ったのは、ただあの光をもう1度この手にするためだ。
そして戦争が終結した。ならなにを迷う事がある。
探し出そう、あの温もりを・・・。
絶対に迎えに行くと、だから待ってくれと、約束したのだから・・・。


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