リクエスト 2

□君しかいない
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銀魂高校。
坂田銀八はこの高校の現在国語の担当教諭だ。
今年は今まで散々断り続けた担任まで持っている。
学校側としてもチャレンジャーな試みだったのだが、そのクラスの担任になるはずだった歴史の担当教諭、服部全蔵が痔の為突如入院が決まった為、残っていたのは銀八しかいなかったのだ。
学校側もどうしようか、と悩んだのだが、あのやる気のない教師はその反面、案外と生徒から人気がある。
1度やらせてみよう、などと安直に決まり銀八に打診した。
勿論最初はやはり渋っていた銀八だったが、クラス名簿を見てその態度を豹変させたのだ。
その名簿には燦然と輝く名が記されていた。
土方十四郎、と・・・。
その名を見た瞬間、銀八はいつも死んだ魚のような眼、と評されるその瞳を、見ているほうがドン引きするほど輝かせた。
そして、速攻引き受けたのだ。
土方十四郎。彼は入学式の時に一目惚れした相手であり、猛烈に(勿論内密に)アタックした末にようやく最近手に入れた、大事な大事な恋人の名である。
公私混同も甚だしい。
そして蜜月が始まると思っていたのだ。
それなのに・・・!
何事にもアクシデントは付き物だった。




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