書物宮

□棘姫
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「今日はマニゴルドが見当たらないが、アルバフィカ」

黄金聖闘士達が教皇の間に集まる日、教皇が不意に尋ねる

「…いえ…ここ2日、顔を見ていません」

アルバフィカは無表情で答える

「…喧嘩でもしたのか?」

エルシドが心配して尋ねるが、無言で下を向いている

「そう言えば、一昨日から見ていないな。巨蟹宮から奴の小宇宙は感じるが…」

アルデバランが腕を組んで唸る

「拾い食いでもして具合でも悪くしたのか…」

シオンが冗談で呟くが視線はアルバフィカに向いている

それに気づき、アルバフィカは視線を逸らす

「後でワシが見てこよう。」

「童虎、私も行くぞ」

「お前はムゥの面倒があるじゃろう?ワシ一人で行こう」

「ぶっ!」

シオンは断られ下唇を噛む、それを横目で見ていたカルディアが吹き出し、デジェルに制止された

「童虎、俺も行こう」

エルシドの応答に素直に答える童虎をシオンは睨む

再び吹き出すカルディアの頭をデジェルは小突いた

「イテぇよデジェル!」
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