LongStory
□合同合宿編
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現在、氷帝との合同合宿に向かうバスの中である。
蓮)「(何故だ…。)」
蓮)「(夕葉、お前は何故気づかないんだ…!!!)」
「「「………。」」」
蓮)「(何故この空気に気づかない…!!)」
『氷帝と合宿かぁ…♪』
蓮)「(何故、お前だけがはしゃいでいることに気づかないんだ…!!!)」
蓮)「…、精市、気分が優れないのか?」
精)「見れば分かるだろ。俺、今なら人10人くらい殺せるよ。」
蓮)「(やめろ、精市…!!お前が言うと冗談に聞こえない!!)」
赤)「(人10人って…、…えっと、氷帝の人がレギュラーと補欠で8人居るとして
…え、じゃああと2人はこの中のメンバー…??1人はジャッカル先輩でいいや。もう1人は……副部長だといいな…←)」
ジ)「(人一人殺しかねない勢い、という言葉は聞いたころがあるが…。)」
弦)「幸村、それを言うなら、人一人…
精)「何??真田は1人目の死体になりたいんだっけ?」
赤也は少し喜んだらしい。
ブ)「(今の幸村くんなら、殺すまで行かなくてもきっと、五感は奪うだろぃ。
ってことは、氷帝全員イップスで大会出れなくなるだろぃ??夕葉が怒るだろぃ?
幸村くんが機嫌悪くなる→そして俺たちの部活が地獄になる……つまり、俺らが被害こうむる。)」
「「「(誰か何とかしろ、この空気!!)」」」
ブ)「何とかするぜぃ、…ジャッカルが。」
ジ)「俺かよっ!!」
ジ)「…夕葉、…あの、だなぁ…」
『え?ジャッカルも楽しみ??』
ジ)「(…話を聞いてくれ!!)…いや、一応合宿だしな。一応っていうか、合宿だからな。」
雅)「そうじゃ、…じゃけぇ、あまり浮かれた空気を見せるのも良ぉ無いじゃろ。」
『そっか…ごめんね、…それで幸村くんは少し不機嫌だったんだね。』
「「「(気づいてたのかよ…!!!)」」」
『幸村くん、ごめんね。』
精)「……夕葉、ここおいで。」
幸村くんに、自分の隣に来るように言われて、私は側に行く。
『(…でも蓮二、座ってるよ?)』
精)「(柳、どけよ。)」
蓮)「………、」
蓮二が寂しそうに去っていったので、それを気にしながらも私は幸村くんの隣に座った。
精)「頑張ろうね、夕葉。」
幸村くんは、恐ろしいことに私の頭をそっと撫でた。
精)「俺の機嫌を損ねた罰として、仕事はいつもの3倍ね。」
「「「(容赦無ェェェェ!!!)」」」
…やっぱり、幸村くんには今度から期待しない。
(あの、頭つかまないで。痛いから。)
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