LongStory

□全国大会編
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精)「折角全国大会には行けると思ったのに、検査入院か…」


『…今日の開会式には出場出来ると思ったのにね、』

精)「夕葉まで、俺に付き合うこと無かったののに…」




優しい雰囲気を見せて、あれ??これってギャグ小説??みたいな雰囲気になってますが…

最初、私が検査についていこうか、??と尋ねたらいいと言ったのに
じゃあ、開会式に参加すると言ったら不満げな顔をして、「浮気したいんだ」と訴えてきたのは幸村くんじゃないか…




『大丈夫、荷物整理が終わったら今日は検査じゃないし、大会の方にも顔出してくるから。』

精)「でも立海の試合は無いはず…」

『蓮二1人じゃあデータ収集も大変だろうし、開会式には間に合わないけど1回戦には間に合いそうだから。』




精)「浮気禁止だからね。」

『付き合ってない幸村くんにそんなこと言う資格ないよね??』



とは言ったもののの…

今回ばかりは、少し胸が痛い。


浮気ではない、…とは思うけど、それに近いものをしようとしてる自分が後ろめたいような気分にさせる。




『(間に合うといいなー…)』




幸村くんの荷物を整理し終わると、
私はすぐに病室を出た。

バスに乗って、全国大会の会場に向かう。





やはり開会式は既に終わっていて、
広い会場には、ほぼ誰も居なかった。



近くに居た女子生徒に場所を聞き、私は走った。(鈍足だけど…)

めっちゃスピードスターが羨ましく
なった。←
1回でいいから言ってみたい。(笑)





たどり着いた場所では、既に騒ぎが起きていた。

担架で運ばれるオジイとそれを囲む六角中のレギュラー。

私の記憶が間違っていなければ、間に合ったはずだ。





『虎次郎!!!』

虎)「…夕葉ちゃん、…??」


私に気づいてから、自分の試合の得点表を見る。
そして、私に向かって苦笑いをした。



『試合はまだ終わってないでしょ??』

虎次郎は頷く。

『応援してるから、…六角の皆の分、私が応援する!!!』

例え運命は変わらなくても…
私は後悔しないように、全力で応援する!!!

甲斐くんは、オジイのところに行かなくていいのか、と挑発していたみたいだが…

虎次郎は、凛として「試合はまだ終わってないよ。」と言った。



「六角臨時応援だーん!!!」と言いながら、青学のメンバーがコートのサイドスペースに入る。

周助が、「人数は少ないけど心強いと思うよ。」と笑顔を見せた。


虎次郎も笑って試合を再開する。
縮地法の原理を理解した虎次郎は流れを巻き返すも、敗れてしまった。




『…、』

虎)「ごめん、応援してくれたのに…」

周)「いや、それよりも早くオジイのところへ。」

虎)「ああ、ありがとう!!!夕葉ちゃんも、」

『ううん、間に合って良かった。友達の応援するのは当然のことだから。』

虎次郎は笑って、急いでその場を去って行った。





さぁ、そろそろ立海の皆の所に行こうかな。

到着したら、弦一郎に遅いと怒られた。
弦)「幸村は急いで出ていったと言っていたぞ。」

『…(何で連絡取ってんだー!!!)』

蓮)「夕葉がどこかで油を売っていた確率84%、」

『すみません、六角の応援してました。』

赤)「何でそんな負けるヤツらを…」

『友達だから、…私は試合なんてしたことないけど、1人なんて心細いと思って、』

それでも虎次郎は試合を続けるって分かってたから…


雅)「まあ無事だったことじゃ。いいじゃろ。」

『え、』

比)「心配してたんですよ。途中で迷ったんじゃないか、とか…」

ブ)「まあ幸村くんが異常に心配してただけなんだけどな。」

『それで連絡って過保護だなぁ…』








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