shabake

□第二話
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「ここは、何処?」

凛が居るのは小高い丘のようで、大きな桜の木が満開に咲いている。

彼女がさっきまで居たのは団地の中にある小さな神社で、丘の上でもなければ、こんな大きな桜の木もなかった。

「これは夢なのかな?」
夢を見ているということは、自分は寝ているということだ。
しかし家に辿り着いた記憶がない。

もし、あの神社がある場所で寝ているんだとしたら、それは危険である。
仮にも凛は女の子であるのだから。
それに風邪をひいてしまう、と考えながら視線を足元から桜の木の向こう側に向ける。

「わぁ…」

その目に映ったものは、凛の憧れていたものであり、この夢の舞台はどうやら現代ではないことが分かるものであった。
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