稲妻 短

□愛故ですって
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「ばかじゃねーの」
「俺よりチビとか終わってんな」
「よお、英語24点」
三白眼に青い髪
色黒な彼は
あたしの事が嫌いなのでしょうか
「くーらま!あたし1cmのびたよ!!」
「わりぃ、俺2.5のびたわ」
にやにや笑ってあたしの記録表を抜き取る
「おまえほっせーなぁ、そんなんじゃ折れちまうぞ」
ぱき、なんて効果音をつけて手を半分に折りたたむ
「折れないよ!」
まぁ、いいや
と記録表をわたしに戻して
ぽん、とあたまに手をのせた
「俺の方がでかいほうがいいし」
「やだ」
「即答かよ」
はぁ、とため息をついてからわたしに向き直って笑った彼はいったのです
「小さいお前の横にずっと立ってたいから」

愛故って、

(俺より馬鹿なお前と一緒にいたいし)
(やっぱりバカにしてるでしょ!!)

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