稲妻 短
□危ないよ
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天河原はラフプレーで有名だ
でも、彼らはラフプレーに頼らなくたって充分強い
毎日練習練習練習で、OFFなんて二週間にいっぺん
......まぁ、おサボりしてる子多数なんだけど
そんなお休みが少ない中、唯一真面目に部活に出てるマネージャーのあたしはグラウンドの周りのお水をかえる
ミニゲームの最中
小さなゴールの脇のボトルの詰め替え
「名無!」
焦った部員の声に顔をあげる
「うわ、」
目の横を通り過ぎた強烈なシュートはあたしの髪の毛を揺らした
ほっと溜息をついて水の入れ替えを再開する
「名無」
きたくんが小さなゴールによっかかって笑った
「そこ、危ないよ」
あぶない
(優しい声色に思わす身体がぴくりと反応した)