霧野 長

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「ねえねえ名前ー!俺らこれからマックいくんだけど、くる?」
かいじくんのお誘いだった。
ああ、お腹減ったなそういえば
「いくいくー。連れてってー」
あんまり部員とは出掛けない。
たまに、それこそかいじくんが誘ってくれるくらいで。
「きりのー!はやみーいくぞー!」
珍しい
蘭丸君じゃなくてのりくんだとおもった。
「ほら、名前いきますよ」
つるちゃんの声と手にぽんと背中を押されて私も歩き出す。

他愛もないようなサッカーについての会話とか
かいじくんの彼女についてとか
つるちゃんのピックテールについてとか
お話をする。
「ちゅーかさぁ」
「なんですか?」
「霧野がいる時に名前くるの初めてじゃね?」
「そうだな」
「珍しい組み合わせですねー」
私の隣はかいじくんかいじくんの前がつるちゃん
私と蘭丸君は机を挟む形になっている
「ちょっと写真とっとこうぜー!」
「はぁっ!?」
蘭丸君の焦ったような声
「いいですねー!」
いいじゃん。写真
記念だ記念。蘭丸君記念
「とろうか!蘭丸君!」
「とらなくていいってば!」
そーんなにやがらなくても
ほらほらって説得して一枚だけ
ぱしゃり
「おわー。珍しい。じゃあ拡散してくる」
「「ええ!?」」


霧野おめでと!\(//∇//)\


こんなメッセージとともにお写真がいなったーに投稿
しかもかいじくんたら人脈ひろいから、
「うわー!もうコメントきてますよ!」
「あー、ぜってーこーなるとおもった...なるようになれ」

ピロりん

蘭丸君の携帯がなった

「おい。神童から、やらかしたな。ってメールきたんだけど」

ちろっとみた彼の横顔に
そんなにやがらなくてもいいのにと思った。...ん?

私はなんでこんなに満更でもないのかしら


ハプニング!


ヤバイ。好きかも。

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