霧野 長

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「ねえ!霧野くんと付き合ってるってほんと!?」
「あの写真なに!?」
「おめでとー!!!」

次の日質問の雨と嵐にいいよられ私は違うよと言い続けた。

溜息を吐いて蘭丸君のクラスをみる。
彼も私のように質問の嵐なんだろう

「なんて...答えてるのかな」
「は?」
「うお!のりくん!」

のりくんと私はおんなじクラス。
「珍しく名字がうるさくねーなーと思って」
彼は部員のなかで唯一私を名字で呼ぶ。貴重だ。
小学校からのりくんとは一緒だから(決して幼馴染ではない)
頼りっぱなしである
のりくんばなれそろそろしないと。


「べっつにーー?」
「ふーん」
その探るような目線やめてって

ぱっと外にでると蘭丸君と野球部の男の子にすれちがった

「おー?彼女登場?」
「おいまじでやめろ。無理無理」
ああ、私少しも好みじゃないのね
確かにうるさい人苦手そうだし
面食いそうだし
そんなに、やなのかしら

ほんとに
気付いてから報われないものだ。



今更もう好きだなんて


こんな噂ひろまったら誰にも言えないじゃない!!

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