黒子 長
□二人
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「ごめんねー名無しちゃん!」
せいくんのままは私に頭を下げた
大きなキャリーバッグをさげて。
「今日から一週間出張なのよーっ」
またか。せいくんはそうつぶやいた。
せいくんのパパは一ヶ月の出張ちゅう
ってことは、
「征十郎のことよろしくねー」
「そんな!お世話になってるのはあたしの方で....」
てことは
そうそう、というふうに首をふる彼を睨みつけたい
......
こわいからしないけど
ぱたんとドアが閉まる
「せいくんと、」
「ふたりだな」
魔の勉強合宿のはじまりです
二人
(憂鬱だわ)
(え?)
(うそ!楽しみ!)