黒子 長

□好き?
1ページ/1ページ


「むっくんが勝手に約束とりつけたんです」
むっくんとの先程の会話の話をしたら彼は急にこちらを向いて言い放つ
「死ぬ気で全部やれ」
「やっぱ?」
せいくんは意地悪だけど過保護だよなー。
冗談半分で笑うと、うるさいと睨まれた
ごめんなさい。怒らないで。
睨まないでその目が怖い

「どれがわかんないんだよ」
これ、
とんとんと英語のノートを叩くと彼は説明を始める

シャーペンを握る指が長い
さらさらシャンプーの香り
鼻筋が通ってまつげが長い。

ちかい

この距離が近いなんて、いままで感じたことがなかった。


大きくなったんだなぁなんて
思ったら急に恥ずかしくなってきて、
心音が大きくなった。

「きいてるのか?」
はっと我に返ると睨むような心配するような顔が目の前にあって
「き、きききいてなかった。お願いもっかい!」
深い溜息。
顔に彼の溜息を浴びて再びぽーっとする


どうしよう。これなななに!?


好き?んなわけないでしょ!

(こんなの15年間一緒にいて、)
(はじめて)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ