星河一天

□第七訓
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「へぇ、陸遜隊長がこんなガキをねぇ。
紫音、俺ァ郭嘉だ。隊は違うが阿伏兎とよくつるんでっからよ、仲良くしてくれよな。」



『……………….….…。』



クッチャクッチャとカレーを噛む紫音は真顔のまま、笑顔の郭嘉をじーっと見つめる。



「ハァ………返事をすんだよ返事を。」


阿伏兎が紫音の椅子をガンッと蹴ると、紫音はカレーを口へかきこみながら言った。



『……….…よろしく。』


「クハハ!生意気で無愛想、いいじゃねーか。」



ケラケラと笑う郭嘉に阿伏兎は顔を歪ませた。


「どこがだ、コミュニケーション能力が猿以下だぞ。」


「どーせ孤児なんだろ、この年じゃみんなそんなレベルだって。俺の住んでた街もそんなガキばっかだったぜ。」


「ちったァ相手する俺の気持ちも考えろ。さっきのみたいなのが日に何回あんだって話だ。」



阿伏兎が心底嫌そうな顔をしたので郭嘉はケタケタと腹を抱えて笑いだした。



「まぁそう言うなよ。春雨(ココ)にいりゃ皆どんな奴も短命だ、その中でこうして笑えることは貴重貴重。」


「……….…郭嘉、フラグを立てるな。戯言抜かしてると、マジで命(タマ)取られっぞ。」



「ハハッ、そいつァやべーな。まだまだやり残してることがあるってのに…あ、そうだ!それで思い出した、聞いてくれよ、こないだの店にいた女が連絡してきたぜ昨日。」


「えぇっ!?マジかよ!?あの巨乳の!?」


「来週会う予定。で、俺激レアアイテム手に入れたんだ、お前飯食ったら俺の部屋来いよ。」


「何だよ激レアって、」


「ククッ、そりゃあ見てからのお楽しみってヤツよォ。」







動き出した人生の歯車




一寸先は闇


これからどうなっていくのか、全くもってわからない。



しかしココにいれば「生きる」ことは出来そうなので、流れに身を任せてみることにした。




食事を終えた紫音は大人たちの下世話な話には耳を貸さず、ざわざわと騒がしい食堂を眺めていた。








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