星河一天

□第七訓
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第七訓

「物を食べる時にクチャクチャと音を立てるな!!」





漆黒の宇宙に浮かぶ巨大な施設。


ここは銀河系最大シンジケートの総本部だ。





その巨大な施設内の一角で、男は思い切り顔を歪めた。




「なんだとォ!?」



「あら、生け捕りの同族ならばと言ったのは貴方ですわよ。」



春華は紫音の背中をトンッと押した。

トテテッと目の前にきた子供に、男・賈充(かじゅう)は更に顔を歪めた。

目つきの悪い子供は拘束具が両手に嵌められ、口にはガムテープが貼られている。



「これでこの間の麻雀の負け分はチャラ、ってことで〜。」



「あ!コラッ待て!!俺が言ったのはもっとデカ……….」



スタスタと行ってしまった春華に、賈充は手を額にあてながら盛大に溜息を吐いた。


紫音はただジッと周りを眺めていた。


様々な種類の天人が忙しなく行き交う、ここは施設の中で一番大きなロビーだ。

まるで死闘会場のようにざわざわガヤガヤとあがるいくつもの声が、大きく高い吹き抜けにこだまする。



賈充はまるでゴミ袋を持つかのように雑に紫音の首根っこをガッと掴むと移動し始めた。









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