短篇

□心の棘
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この紫の中の僅かな青を見つけたように





お前はいつも


混沌の中にいる俺を言い当てる




誰もしようとも思わない事を



まるで呼吸するついでかのように

いとも簡単に

悪びれもなく

駆け引きに使うわけでもなく




そうして

またお前に満たされる



そうして

またお前を消したくなる








乾ききった俺の欲望









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