皓月千里

□第四訓
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第四訓
「人生もゲームもバグだらけ」








花野アナ:《まさか二話に及ぶとは予想だにしなかった、このOWee争奪戦。三回戦に入り、勝負もいよいよクライマックスを迎えようとしています。
一回戦ギャルゲー対決は、奇抜なシナリオを読み解いた万事屋チームの勝利。
二回戦パズルゲーム対決は、圧倒的に地味な作業を制した真選組チームの勝利。
両チーム互いに一歩も譲らない白熱とした勝負。勝利は次の勝負…最終戦、二対二のタッグ対決制したチームに与えられます。》


観衆の視線が集まる中央では、李典と紫音・阿伏兎と神威が睨み合っている。



阿伏兎「タッグ戦?きいてねーぞ。」

神威「まァいいんじゃない、邪魔な奴を同時に二人叩き潰せる。」

紫音『上等だよ、叩き潰してみろよ。手にいっぱい変な汁とか飛び散ってもしらないからな。』

李典「OWeeは俺たちのもんだ、決着をつけてやる。」



花野アナ《プレイしてもらうゲームはこちら!!RPG“どらごんはんたーV”
世界征服を企む魔王を倒す勇者となり、仲間とパーティを組んで協力し合いクリアを目指すオンラインRPGです。
このゲームは新型ゲーム機OWeeの最大の売りとされる、このバーチャルコントローラーに対応した最新のゲームです。このゴーグルと手袋、ブーツを装着しプレイすることによって、プレイヤーはまるでゲームの世界にそのまま入り込んだようなプレイを楽しむことができるわけです。》



紫音たちプレイヤーに店員からVRサングラス等が配られる。


手袋、ブーツ、VRサングラスをスチャっと装着すると、目の前が家電量販店から欧州の街並みへと変化する。



紫音 レベル1
『うおおおおお!!スゲーぞ!!ホントにゲームの中に入ったみたいだ!!李典!!早く来てみ!!』

リテソ レベル1
「オイ、俺の名前間違ってんだけど。“リテソ”なんですけど。」



花野アナ《名前は4文字までしかつけられません。濁点も1文字に入るんで我慢してください。》




リテソ レベル1「いや俺の名前4文字でもないし濁点もないけど!?つーか、なんでこんな凄ぇゲームなのにそこだけファミコン並みのスペックなんだよ。」


かむい レベル1「阿伏兎は俺が適当につけといたから。」

ちんかす レベル1
「オイ誰かチームを変えてくれ。」









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