星河一天
□第五訓
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『遊庵ッ!!!どうしたんだ!?』
「いやぁ〜〜アハハ〜〜やられちまった〜〜」
笑いながら右手で後頭部を掻く遊庵。
いつものように死闘を終え、控え室を経てから檻に戻ってきた彼の左腕は、肘から下が無くなっていた。
『なに笑ってやがんだ!!!』
いつもの定位置に腰を下ろした遊庵。
ケタケタと笑いながら紫音に腕を見せる。
そんな彼とは対照的に、紫音は格子にしがみつき声を荒げた。
『“それ”がどういうイミかワカってんのかよ!!!?』
負ければ、待つのは死のみ。
『そんな手じゃ………』
「……….…あぁ、分かってるよ。」
、