星河一天

□第十訓
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「俺と一緒に来てくれないか。船を用意してある。母さんの星に帰ろう。」



「……….…。神威、いつからしっていたの。」



「あの星に帰れば母さんの病気もきっとよくなるよ。枯れかけた花だって、もう一度土に返せば…」



「私もあの星も、もう枯れ果ててしまった。今さら戻っても私の身体はもう、……神威、母さんをここにいさせて。私は家族(あなたたち)の隣にいたいの。」



「隣になんていなくたっていい。」


固く握り締めた神威の拳は震えていた。


「家族なんかじゃなくなったっていい。それでも俺は、母さんに生きていてほしい。」


彼の小さな身体は、母への強い思いで溢れていた。




「だから諦めないでよ。きっと俺が…母さんを助けるから。」










江華は夫の言葉を思い出していた。



ーーーーーー「父親じゃなくなっても、俺は家族を護る。」ーーーーーー





「なんでそんな所まで似てしまうかな。あなたもやっぱりいってしまうんだね。」






本当にあの人にそっくり。










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