皓月千里

□第三訓
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元譲:「フッフッフッ、どうやらむこうは勝負あったと見てよさそうだな。いやこちらもというべきか、俺はなんとかマグ子ちゃんとデートの約束をこぎつけたぞ。」

シュウオ:「フッ。親同伴で?それはデートとはいわんだろう。」



画面:【マグ子ちゃんとお母さん】



元譲:「なにをっ…お前はどうなんだ!!デートの約束すら、」

シュウオ:「したさ、二人きりで。」

元譲:「何!?」



画面:【こちらに手を振るお母さん「シュウオくーん、こっちこっち」】




元譲:「ってお母さんとかいィィ!!なんでマグ子ちゃんのお母さん口説いてんだお前ェェェ!!」

シュウオ:「旦那さんを早くに亡くし、さびしいと言うんでな。」

元譲:「これギャルゲーだよ!?昼ドラじゃないんだよ!?」



花野アナ:《これはなんと!メインヒロインをほったらかし、そのお母さんを口説いてしまったようです。》



画面:【公園のベンチに座り、肩を寄せ合う二人
お母さん「今日はどこいく〜〜」】



花野アナ:《しかも何度かしっぽりいってしまった雰囲気まであります。これはマズイ。マグ子ちゃんをおとさないと、この勝負は勝利になりません。》


李典:「まずい、周瑜の人妻好きが災いしたか!」

元譲:「フハハハハハハ!勝負あったな!!親同伴とはいえ、こちらは立派なデー……」



画面:【ファミレスのボックス席に着席。テーブルの上に壺がひとつ。
お母さん「げんじょうさんに話があるの。このツボは幸せを運ぶツボといわれてるんだけども、今ならたった一万円で買うことができるの」
マグ子「安いと思わない?」】



花野アナ:《カモられたァァァァァ!!これは完全にまぐこちゃんにカモられました。むこうはカレというより、ただのカモとしかとらえていなかったようです。》




画面:【どうする?
Aツボを買う
B幸せになる】



花野アナ:《これはキツイ!!しかも選択肢がなんやかんやでツボを買うしかありません。》



画面:【You Are マグロ漁船】




花野アナ:《ゲームオーバー!!ここまできてゲームオーバーです、これはキツイ!!ここまで来て最初からやり直しです》


元譲:「チッしくじったか…デートに誘うにはまだ好感度が足りなかったか。まァいい…むこうは年増女につきまとわれメインヒロインを落とすどころじゃないんだ。」



画面:【お母さん「シュウオさん。私達二人だけで暮らすには、もう邪魔なあの娘を、マグ子を殺すしかないわ」】



元譲:「ププッ、ヒロインの殺人計画まででているぞ。最早サスペンスゲームだな。」



画面:【お母さん「私があの娘をガケに誘い出すから、あなたがあの娘をガケからおとして!!」】



元譲:「え?」



花野アナ:《おーっと思わぬところでメインヒロインマグ子をおとすフラグが立ちました。あとはもう、殺人計画を実行するだけです。》


元譲:「おとすって何ィィ!?そっちの落とすだったの!?ちょっと待てェェェェ!!だってそんな…え?ちょ…」




元譲:まさかコイツ…



それを狙ってお母さんに近づいていた!?





シュウオ:「フン、言ったはずだ。恋愛は何が起きるかわからんと。」


花野アナ:《決まったァァァ!!これは決まりでしょう!!ついに団長チーム、コントローラーから手が…》









龐徳:「お前なら俺と同じ境地までたどりつけると思っていたのに、どうやら見込み違いだったらし。目立たないといっても君には伝家の宝刀“ツッコミ”がある。ミントンとカバディしかない俺とはしょせん格が違ったんだ。お前と俺とじゃ、地味の器が違う。」


花野アナ:《終わったァァァ!!これは終わりでしょう。モンハンチームついにコントローラーから手が…》










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