3
□眠れない君に… 鳳宍ver.
1ページ/5ページ
いつもと同じ時間に帰宅して、
いつもと同じ時間に夕食をとって、
いつもと同じ時間に風呂に入って。
いつもならそろそろ寝ようかとベッドに入る時間。
そこもいつもと変わりなく過ごし、布団を鼻の近くまで被った。
でも
まだ寝ない。
『今日の夜、電話しますね』
今日の別れ際の長太郎の言葉。
長太郎の電話を待って
まだ寝ない。
普段はもう眠気との戦いに負けているくらいなのに、不思議と目が冴えている。
それと同時に
心地良い緊張。
早くその声を聞かせてほしい。
早く
鳴らないかなぁ…