愛してるぅうう!
□愛してるぅうう6
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『もう行くのか?』
「あぁ、俺はちょっとよるだけの予定だし。それに用事も思い出した」
『用事?』
「はは、気にしないでくれよ」
『あぁ』
なんと慶次の滞在期間は1日だけだった。
皆も少しは慶次を見習って欲しいものだ。
迷惑ではないんだぞ?
ただ日に日に城が壊れていくのが堪えなくてな。
「それにしても…見送りくらい誰か来ていいもんだよなぁ」
『…はは、皆姫華殿に夢中だからな』
「夢中すぎるだろう」
『慶次も孫一殿に夢中だろう』
「ちょ!それは…」
照れてる。
わかるぞ、それくらい。
「じゃ、名残惜しけど。またな劫!」
『慶次…』
「誰もいないんだからいいだろ?本名くらい」
『はぁ…』
「なんでため息!?」
『ふふ、嘘だよ』
「そう!その笑顔だよ!劫。いつもそうやって笑ってなよ」
『え…』
私は…いつも笑ってるつもりだったんだが…。
「じゃ、またな!」
『うん、また会おう、慶次』