異世界へGo!

□異世界へGo!1
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「あ…間違えちゃった」


『え?』



それが自分の終わりと始まりだった。



―――――――――



「ごめん、君を間違えてリストから消しちゃった」


『はい?リスト?』


「そーなんだよね。ごめん。と言うことで新しい命をあげるよ」


『あの…さっぱり意味がわかりませんが。あ、自分は真田優騎です。君は?』


「うん、自分から名乗るっていい子だね。俺はシンノウ。黄帝とも呼ばれてるんだよ。つまり神ってこと」


『はぁ…神様ですか』


「あ、信じてないね。まぁ、当然だよね。突然知らないところに来て知らない男が神なんて名乗る。どうにも怪しいけど…これ事実だから」


『事実…?』


「うん。今から真剣に俺の話を聞いてね。優騎ちゃんがいた世界に優騎ちゃんの存在を間違えて俺が消しちゃったんだ。ごめん。でもその代わり違う世界で新しい命を与えてあげることができるんだ」


『あの世界には自分の居場所なんてありませんでした。むしろ好都合です』


「そう?ならよかった。じゃあ君が行く世界に飛ばしてあげるね。目を瞑って…」



優騎はシンノウの言われた通りにした。
するとだんだん意識が薄れていく。



“行ってらっしゃい…楊栴(ようせん)”



最後にシンノウの声が聞こえ知らない名前で呼ばれた気がした。



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