短編A

□ごろにゃん♪12
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「な!…君は誰なんだい?」


「半兵衛さま?」



――――――



「僕のベッドに愛らしい女の子が…夢?いや、こうして感触もあるし…」


「半兵衛さま…私のことを忘れてしまったのでしょうか…」


でも、それはないですよね?


「え?僕は君に何かしちゃったのかい?……まさか…」


「夜、寒いからおいでと言ってベッドに一緒に…」


入って寝ただけなのに…。
半兵衛さまは覚えてないのでしょうか?


「あぁあああ!!僕は何てことをしてしまったんだ!こんな愛らしい女の子に!……!責任は僕が取るからね!!」


「責任?何のことでしょうか…私は…半兵衛さまの優しさが嬉しくて」


「うん、読めてきたよ。つまり、僕は君を慰めてお持ち帰りしたんだね。昨日はお酒飲んでたから酔ってたんだ」


「そういえば、お酒の匂いがしました。半兵衛さまは苦手なはずなのに…」


「秀吉に付き合わされてね。って…そろそろ名前を教えてくれないかい?」


「え?」


半兵衛さまは…半兵衛さまは…。
私の名前も…。



ポロポロ…



「ごめん、覚えてないんだ。君の名前も君のことも。ごめんね…泣かないで」


「いいんです。もう飼い猫として暮らせないんですね」


「僕はどんなプレイを君にしたのかな!?」



そこでインターホンが鳴った。



  
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