短編A
□これも運命
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「つき!つきっ!!どこにいる!!!」
はぁ、そんなに叫ばずとも聴こえておる三成め。
あ、お初にお目にかかる、大谷つきと申す。
この通り我は女子でもう30歳と20生きておる。
あぁ、平成で生まれ20歳で命がつき戦国時代の大谷吉継に生まれ変わり30生きてるということよ。
あわせて50…。
しかも、いきおくれ…。
まぁ、顔に布を巻いていれば人は近づかないだろうし、病気ではないが三成が顔を隠せと申す故、我の顔は酷いのだろう…。
「つき!ここにいたの―!!」
『どうした、三成』
「そんな薄い格好をするな!!」
『仕方あるまい、暑いのだよ』
おっと、あっちの三成の口調を言ってしまった。
暑さのせいだ。
「いいから何か着れ!」
『主は暑くないのか?』
「暑いに決まってる」
『そうよな。なら』
「着ろ!」
『あい、わかった』
三成の般若顔はどうにかしてほしいものだ…。
【つづく?】