短編A

□姉と弟の日常☆
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ゆっくり行ってよと弟に言い私は、朝早くに家を出た。
するとフードをかぶりランニングしている青年が私をみるなり口元を微笑ませて近づいてきた。



「おはよう!つき先輩」


『家康くん』



彼は弟のライバル……。
まぁ、弟が勝手に思ってるだけだけど。
徳川家康くん。
明るくてちょっと天然だけど可愛い後輩だ。


私は家康くんと並んで歩いた。
家康くんは朝練のランニング中だったけど今日はもういいらしい。


「三成は家か?」


『置いてきた』


「ははっ、何か言われたか?」


『一緒、来る』


「三成はホントにつき先輩のことが好きだなぁ!姉弟愛か」



シスコンと言わない家康くん。
うん、優しい。
政宗くんなら平気で言うな。



「なぁ、つき先輩」


『ん?』


「なんで、三成を名前で呼ばないんだ?」



それは……。



『秘密』


「ははっ、そっか」



今更、弟を名前で呼べなんて、恥ずかしい……。
慣れってコワイネ。



【つづく?】
 

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