届け!この想い!

□届け!この想い!1
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「何でも拾ってくるなとあれほどいったはずだ、うた!」


『お前さま、煩いです。いいではありませんか。ねぇ、ひよちゃん』


「………いや、うたさん。オレに言わ――」


「貴様!うたと言っていいのは私だけだぁああ!」


「すみませんすみませんすみません!!」



と、わたくし、皎月院愛称はうた。
女の子を拾ってきました。
まぁ、ひよちゃんはわたくしの前いた世界の人だと思い一人で可哀想だったのでここ、大阪城に連れて参りました。
もちろん、秀吉さまや半兵衛さまの許可も取ってあります。



「今すぐに捨ててこい」


『酷いことをいいますね、お前さま。ひよちゃんは少しおバカですがおバカほど可愛いではないですか』


「バカはバカだ」


「何か酷い!!ってオレ犬猫扱い!?」



あらあら、ひよちゃんが泣いちゃうじゃないですか、お前さまのせいで。
さて、冗談はこれだけにしておいて…。



『三成さま』


「…何だ?」


『ひよちゃんをわたくしたちの養子にしてくれませんか?』


「なんだと!?」


「え…」



ふふ、驚いてらっしゃる。
ひよちゃんも。
ひよちゃんには三成さまと同じで何も言ってませんからね。



   
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