届け!この想い!

□届け!この想い!9
1ページ/3ページ




『あら?』


「やぁ!皎月院殿!」


『これは、家康さまではありませんか。お久しぶりです』


「久しぶりだな!相変わらず美人だな」


『ふふ、相変わらずお世辞がお上手で』


「本当のことを言ったまでだが…」



廊下を歩いていると家康さまにお会いしました。



『それで、今日は何をしに?』


「あぁ、援軍に行けなかったお詫びをしに来たんだ。もう済ませたが」


『まぁ、律儀な方ですわ。本来なら文でいいはずですのに』


「あはは。それに皎月院殿に会いたかったからな!ついでに三成にも」


『ふふ、わたくしも家康さまにお会いできて嬉しいです』


「そう――」


「家康ゥウウ!!誰の許可を得て私の妻を口説いている!!斬首だ!」


「うぉ!三成!相変わらず元気だな!だが、廊下は走らない方がいいぞ」


「話を逸らすな!」


「後、煩いと何か言われるぞ」



即座に現れたのは三成さま。
三成さまは稽古中だったのか木刀を持ったままです。



「義父上ー!きゅ、急に走り出してどうしたんですか?てか、物凄い速さでしたけど?」



すると、ひよちゃんがテトテトと小走りしながらこちらに来ました。


  
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ