届け!この想い!
□届け!この想い!9
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『あら?』
「やぁ!皎月院殿!」
『これは、家康さまではありませんか。お久しぶりです』
「久しぶりだな!相変わらず美人だな」
『ふふ、相変わらずお世辞がお上手で』
「本当のことを言ったまでだが…」
廊下を歩いていると家康さまにお会いしました。
『それで、今日は何をしに?』
「あぁ、援軍に行けなかったお詫びをしに来たんだ。もう済ませたが」
『まぁ、律儀な方ですわ。本来なら文でいいはずですのに』
「あはは。それに皎月院殿に会いたかったからな!ついでに三成にも」
『ふふ、わたくしも家康さまにお会いできて嬉しいです』
「そう――」
「家康ゥウウ!!誰の許可を得て私の妻を口説いている!!斬首だ!」
「うぉ!三成!相変わらず元気だな!だが、廊下は走らない方がいいぞ」
「話を逸らすな!」
「後、煩いと何か言われるぞ」
即座に現れたのは三成さま。
三成さまは稽古中だったのか木刀を持ったままです。
「義父上ー!きゅ、急に走り出してどうしたんですか?てか、物凄い速さでしたけど?」
すると、ひよちゃんがテトテトと小走りしながらこちらに来ました。